商店街について(2025年05月25日/最終更新日:2025年05月26日)
商店街に、どのような変化がおきているのだろうか。
コロナ禍後の変化を経てなおも続く、商店街の課題・問題とは?
<環境変化と内部の弱み>
- 買い物習慣:オンライン購買により、リアルな消費が減っている。(※1)
- 後継者問題:店主の高齢化や属人的運営。(※2)
- コミュニティ:街ぐるみの連携が減ってきている。(※3)
(※1)内閣府「地域の経済2022」より引用。ECによる購入の1世帯・1か月当たり利用平均額(EC利用世帯および非利用世帯を合算した平均額)の推移をみると、全国において、2010年では4,238円であったものが、2021年では18,727円となっている。
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(※2)中小企業庁「令和3年度商店街実態調査報告書概要版」より引用。3-1 商店街の抱える問題によると、商店街の抱える問題の推移は、平成21年度から令和3年度まで経営者の高齢化による後継者難が毎回一位であり、平成21年度では回答の51%台だったのが令和3年では72%台にまで増加している。
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(※3)同じく中小企業庁「令和3年度商店街実態調査」では、1商店街当たりの加盟店舗数は増加(前回調査50.7店→今回調査51.2店)となっているが、商店街への来街者数は減ったと回答している商店街は増加(前回調査55.1%→今回調査68.8%)している。
以前は街の賑わい創出や、地域特性を示していた場所が、
環境変化のスピードに何かをしなければと思っていても、なかなか動き出せない状況がある
ただし、歩みを止めずに、すこしずつでも取り組みを実施している商店街も見受けられる。
<対策の例>
- 各商店の思いやこだわりをコンテンツとして発信。
- 店舗同士の小さな連携・協力を行い、共同でプロモーションに取り組む。
- 商店街だけではなく、地域の消費者や企業・学校も巻き込んで関係性を構築。
商店街にもいろいろなパターンがあるので、それぞれの商店街で、
どういった特性や取り組みがあるのかを、今後も調べ考察していこう。
第一弾として商店街と駅の関係性について、大田区と品川区の違いを
考察はまた次回に。